ゴジラッパ



今日取材を終えての帰宅途中、電車を乗り継ぐ時に
一歩足を踏み入れた電車から思わず後退りして降りてしまいました。
この世のものとは思えないヒドい異臭を“仄か”に感じたんです。
車両を変えれば大丈夫だろうと思ってホームを歩いていたら
その異臭がどんどん強くなってくる……何なんだぁ?


2両ほど歩いたところで異臭の原因がわかりました。
浮浪者と思しき男性が座席に座って腕を組んで寝ていたのですが
左足には靴を履いているものの右足はゴジラスリッパ(通称ゴジラッパ)のように
大きく腫れ上がり、汚い土色になっていて、靴を履いていないのです。
これはヤバい…と思い、悪臭から遠く離れて次の電車を待つことにしました。


この形で緑を土色に黄色を肌色に変えて想像してみてください


その車両内も外も更に1~2両離れても、鼻をつまむほどの悪臭が漂っているのですが
驚いたことに悪臭の主がいる車両内に留まっている人がけっこういるんですよ。
吐き気を覚えるほどの悪臭に耐えられる人達……信じられない光景でした。
実はここ数日、頭では理解できても実感が湧かない「強烈な邪気」について
あれこれ考えていたのですが、それを具現化した姿を今日見たような気がします。


件の悪臭を嗅いでから3時間以上経っているのに
今でも思い出すだけで吐き気を覚えるくらいに
あの強烈な臭いが鼻の奥にこびり付いているのですが
数メートル離れただけで平気な人達も世の中にはいるってことなんですね。
悪臭の主に至っては慣れてしまっているので悪臭を放っていることすら気付かない。
もちろんホームには漂ってくる悪臭に顔をしかめている人の方が断然多かったです。


嗅覚というのは生存本能と直結している感覚で危険を教えてくれるし
臭いはどんなものでも瞬時に記憶の引き出しを開けるほど強く作用しますよね。
不快なものに対する忍耐力には個人差があるとは思うのですが
今日の電車内の光景を見て、不快な事象に対する自分の忍耐力の低さを実感しました。
っていうか、そんなもん、忍耐力なんて必要ないでしょう!
本能が「逃げろ!」と指示を出しているんですから素直に従うだけですよ。


強烈な邪気も今日の電車の悪臭と似たものなのかもしれないと思い始めました。
どんなに強烈な邪気でも数メートル離れたら大丈夫な人もいるんだな、と。
私はダメですね、彼らには大丈夫な量でも私には完全に致死量になっちゃいます。
だから静かに逃げるしかないな、と。


でも私は本当にラッキーですよ。
だって「あー、これってぜんぜん実感が湧かないよぉ(泣)」と悩んでいると
必ず今日のように答えのヒントが与えられるんですから。
あ、でも、忍耐力のある皆さんも邪気にはくれぐれも気を付けてくださいね〜☆
体力や気力が落ちている時には特に被り易いですから。



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