他者と自分



仲良しさんと他の仲良しさんのことを話していて一番面白いことが
話題の相手に対する印象が所々違うこと。
みな性格が違うわけで、見ている部分も異なるため、これは当然のことですよね。
それをお喋りしながら摺り合わせていくと結構面白いんですよ。
自分には見えていなかった話題の相手のポイントが浮かび上がってくるし
今ここでお喋りしている相手のモノの見方も徐々に理解できるので。


自分と似た意見を持っていたり、自分の意見に合わせてくれる人が
居心地良く思えるのは理解できるのですが
私は違う意見を持った人と交わる方が好き。
だってその方が自分の精神世界が充実するじゃないですか!
第一に、本能的に仲良くなれると思う人の意見がどんなに自分と違っていても
どこかに必ず共通点が存在するので、無理やり相手に合わせる必要もないわけです。
ほら、水と油だって酢を入れてシェイクすれば混ざり合ってドレッシングになっちゃうんですから(笑)。


若い頃に付き合った相手に
二人だけの世界が大好きなヤキモチ焼きさんが何人かいたので
他者が介入しない居心地の良さは分かるのですが、それって徐々に重くなるんです。
出口のない“かりそめの快”に変化してしまう。
相手はその状態がベストなので、こちらの友人も切るように無言で圧力をかけてくる。
そうなると脱出する方法は唯一その人を切ることになってしまう。
特にその人から生涯の伴侶になってくれと言われたら……Oh my God!なわけです。


そんな恋愛を20代で経験したせいか
お互いの友人と打ち解けられる人を望むようになりました。
二人がそれぞれの友人の間をつなぐ酢の役割を担ってシェイクすればいいだけ。
一度混ざることが分かると後は自然に打ち解けられるものなのです。


私は自分の友達同士を合わせるのも好きなんです。
もちろん基本的な性格を見て、合う合わないは事前に判断しますが。
彼ら彼女らが見ている私という像が微妙に違うので面白いし
逆にそれが彼ら彼女らが私をより深く理解する寄す処となると思うのです。


恋人であれ、仲間であれ、ひとりの人にベッタリ張り付いて
周りに人がいても二人だけの共通の話題で盛り上がることは他者だけじゃなくて
自分でもまだ気付いていない未知の自分の本質をも排除することです。
だって居心地の良さ=既知の自分に合うってことですから。
自分が既に知っている自分で満足なら仕方ないでしょうが(苦笑)。


昨日Mちゃんとそんな人の話をしていて、一瞬悲しい気持ちになりました。
私に見える彼はそんな性格じゃないんですよ。
でも私には見えない側面を教えてもらってかなり面白かったです。
ねっ、人って相手によって見せる姿が違うでしょ?(笑)
ひとつの側面しかない人間なんて皆無なんですよー。

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