Written in life's map


一昨日仲良しさんの一人とお喋りしていて、ふっと気付いたことがあります。
それは強く求めていないのに何故か、偶然手に入る幸運があるということ。
それによって人生が180°変わってしまうということ。

私の人生はまさしくそんな感じ。
今の仕事に就いたのも奇妙な偶然が重なったためで、
まさか自分がこんな仕事をするなどとは全く考えていなかったのです。

高校に入学した頃の私は、卒業後は就職し、20代半ば〜後半で結婚し、子供を産み育て……という絵に描いた普通の女の人生を描いていました。
ところがある恩師との出会いがあり、強く大学進学を勧められ、その気になり、2年生からは進学コースに入ることに。
3年生に進級する直前の進学コース内のクラス調整で、国公立大学コースにトレードに出され(2年の担任に嫌われていたので)、校内で一番お勉強ができる人達と同じクラスになってしまったわけです(2年の担任的にはちょっとしたイジメ…苦笑)。

もうこうなると進学するしかない……(苦笑)。
ただ校外模試の成績は良いのに校内の試験がからっきしダメな私を心配した担任がウォーミングアップを兼ねて推薦枠のある大学の試験を受けることを勧めたのです。
「受かったら儲け物、ダメでも推薦枠をキープできるし、お前がいれば他の受験者が落ち込まない」と、目的は後者9割のサクラ兼同級生の応援団長(笑)。
ところが間違いなく受かると思われていた同級生がダメで、私が受かってしまったんです!
あの頃から本番は強かったようです、私(苦笑)。

そう、これが自分が予想もしていなかった方向へ進むことの第一弾。

第二弾は大学3年生の時。
当時の親友が専門学校を卒業してドイツに就職し、それに触発された私は13歳の頃から文通を続けていたアメリカのペンパルの所に遊びに行く決心を唐突にしてしまったのです。
それから約1年間、バイト掛け持ちでお金をため、翌年2月に渡米。

3月末までに帰国する予定が、3月にPAN AM航空、4月にデンバーのステイプルトン空港がそれぞれ1ヶ月のストライキに入り、帰国できなくなってしまったのです。
もしものために1年オープンのチケットを買っていた私に、周囲の人間全員が「これは神様がここにいなさいと言っている」と言い続け、現地で知り合ったBatdorf夫妻がホスト・ファミリーとして手を挙げてくれました。
「好きなだけいていいから」と。
半年後には「ウチの養女にならない?」と言われてましたね……。
今でもアメリカの両親と呼び、愛してやまない彼らのおかげでバイリンガルの私が生まれたんですよ。

9ヶ月後にすっかり日本語を忘れて帰国し(苦笑)、渡米前のバイト先が戻って来いと言ってくれて、その後の生活費の確保も問題なくできました(大学入学と同時に仕送り拒否したので)。
で、大学を出て、国内のツアコン→豪州初の私立大学の日本事務所→留学手配の会社と1年半の間に渡り歩いたので、将来は旅行と留学の仕事をするんだな〜と漠然と思っていたのです。
実際、留学専門機関にさぐりを入れる役割で留学したい人の振りをして行くと、そこの人からリクルートされることが続いていたし……。

ところが、JAPAN TIMESで偶然見つけた音楽雑誌出版社の募集広告に「ダメでもともと」と履歴書を送ったら、面接後に即合格。
実はその会社の雑誌は一度も見たことがないという状態の上、面接官が11人!
ここは笑いを取って、いい思い出にするのが一番と最初から諦めていたのですよ。
これがターニングポイント第三弾ですね、はい。

その後3年勤め、ある人の誘いでフリーランスになることを決意したのですが、その人に見事に騙され、フリーランスになった途端に「もう君は要らない」と……(泣)。
でもフリーランス宣言をしてしまった手前、後戻りもできず、ゼロから実績を作り上げることしか道がなかったため、やりましたよ、私、五里霧中状態で(苦笑)。

幸運なことに、周囲の人達に恵まれ、口コミで徐々に仕事が増え、10年間音楽以外の畑でも仕事をもらいながらフリーランスを続けることができ、8年前に最初の音楽雑誌出版社から戻って来いと言われ、現在に至るわけです。

自分がスゴく求めたものではなかったのに、何故か目の前に機会が出現し、それを拾ってみたら、こんな人生になっていました。
同業者にはこの仕事に憧れて始めた人もいるのですが、逆にそういう情熱を持ってやれている人が羨ましい時があります。
私にはそこまで強い情熱があまりないので……。

でも、こんな生き方をしてきたせいで、人生が目の前に提示した機会にはとりあえず乗っかってみるというのが持論です。
ダメでもともと、上手く行ったら儲け物……高3の担任、見事に私の本質を見抜いてましたね(苦笑)。
今頃、草葉の影で高笑いしていることでしょう。

何かを決意する時には当然自分の意思も働いているのでしょうが、私は人生が自分を導いていると考える方が好きなんです。


人生:「こんなん、どーよ?」
私 :「それ、やってみたい!」
人生:「じゃ、後は自分の努力でな。こっちは斡旋専門だから」
私 :「は〜い、じゃ、またいい話があったらヨロシク〜♡」


……みたいな感じで(笑)。



よく人生の意義とか、生きる意味とかを考える人がいますが、こんなふうに自分の過去を振り返ってみると、要所要所で人生がちゃんと先の道を示していることに気付くのでは?

今後、自分の人生がどんな道を示してくれるのか、と〜っても楽しみです♡

(なんか、自分のこれまでをまとめてみたらスッキリしたな〜‥笑)


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