おぼろ月の夜に


満月まで後2日あるのですが、今夜は綺麗なおぼろ月夜です。
帰宅途中にデジカメRUMIKOで撮ったのですが
雰囲気が伝わればいいかな…と(笑)

本日は約10日振りの出社だったせいか
〆切前後で大忙しの編集者たちが遊んでくれました。
口々に「久しぶりですね〜」と笑顔で迎えてくれました。
たまには会社に“居ない”のも良いかも(笑)

例のDVD担当ピカちゃんからは感謝と労いの言葉をもらいましたよ♪
ピカちゃん、誤訳満載の下訳に泣きそうになりながら
インストラクターの早口英語を必死に聞き取って
後半4時間半の字幕を作ったそうです。
あまりの大変さに私の苦労も手に取るように解ったとのこと。

私もこのブログで何度も書きたくなるほどの大変さだったので
件のインストラクターと同じ楽器をプレイするとはいえ
英語話者ではない彼の苦労も相当なものだったと思います。
本当にお疲れさま!

でも……
今回の下訳を見て改めて感じたことは
翻訳は翻訳者のフィルターを通した“解釈”ということ。
翻訳者のフィルターの質で全く違う意味になるということ。

フィルターが言葉遣いのクセ程度であれば
翻訳内容は元の内容とほぼ変わることはないのですが
今回の下訳の翻訳者さんはどうも思い込みが強いタイプのようで
ピカちゃん曰く「物語でも書いているような奇妙な文章」だったので
実際には言っていない言葉や誤訳がテンコ盛りだったワケです。

これはちょっと恐ろしいことで
イタコのように話者の“言葉を伝える”ことを最優先する場合には
絶対にやってはいけないことなんですよ。
今回の経験を通して、このことを改めて心に刻みましたね。

更に今回の翻訳者さんはインターネットという
便利な検索ツール&膨大な情報源があるにもかかわらず
知らないことを一切調べていないようです。

例えば、元がアルファベット表記のアーティスト名なんて
ネットで調べればすぐに分かることなのに
「ん? どこをどう聞いたらこの名前になるの?」
「第一、こんな名前のアーティスト、いないし……」と
笑っちゃうくらい面白かったですよ〜(笑)

作文が仕事の人間が調べることを怠ったら終わりです。
調べて得た知識がその時もその後も役に立つんですから。
確かにアフリカや南米のアーティストの名前を調べるだけで
1時間かかることもあるのですが
お金を貰う“仕事”なんですから、その時間を惜しんじゃダメですよ〜。

自分が普段当たり前にやっていることが
実は大事なことだったと気付かせてくれた件の翻訳者さんに感謝です。

私の仕事、確かに生活の糧を得るためのものです。
でもやるからには人に喜ばれるクオリティにしたいですよ。
そのためには、一つ一つの仕事を大切にしないとなぁ…と
改めてフンドシの紐を締め直したおぼろ月の夜でございます。



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