リンガ・フランカかぁ……


5日ほど前にアップされた内田センセイのブログのタイトルが「リンガ・フランカのすすめ」。(ちょっと長いですが、面白いです)
これを読んでいて、私自身が「英語、話せるんですね」とか「英語、ペラペラですね」とかと知り合ったばかりの非英語話者に言われた直後に感じる違和感がやっと言語化できた気がします。

上記のブログを最後まで読むとその定義が出てくるのですが、私の英語はPoor Englishなんです。
一応、読み書きもできますが、英語を話す目的は間違いなくコミュニケーション。
英語以外の言語に興味を持つ最大の理由も、その言語の話者が言っていることを理解し、それに対し彼らが最も理解する言語で反応したいというコミュニケーションへの渇望。
つまり道具として外国語を捉えているわけです。
だから、スイッチを入れないと外国語を脳みそが理解しようとしない。
彫刻を彫るための彫刻刀、絵を描くための絵の具と同じなわけです。

その程度のレベルなので、何気なく耳に入ってきた英語の歌の歌詞が理解できるか?と問われれば、答えは「否」です。
だってスイッチ入ってないもん、そんな時は(苦笑)。
それに、昨夜アップしたPhonatさんの「Ghetto Burnin'」のように英語とパトワ語が混じり合ったような歌詞に至っては、スイッチ入れたって理解が難しい……。
私の言語理解の軸足は母国語である日本語ということです。

これを常に自覚して英語を使っているため、非英語話者の何気ない一言に(褒め言葉とは知っているのですが)ストレートに違和感を感じてしまうわけです。
そこに存在する「英語母国語話者>英語話者>非英語話者」という眼に見えない力関係が嫌なんです。
それを逆手に利用する人たちも苦手なのですよ。

英語が世界共通言語となっている現在、英語を理解し、話すことはとても便利です。
でも、そんな便利な道具を持っているというだけで、上記の意味のない力関係に巻き込まれないように気を引き締めないとなぁ…と素直に感じますね。
人生の半分以上英語を話していますが、やっぱり外国語。
知らないことがまだまだ沢山あるんですもの。。。

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