R.I.P.
一息つけると思っていた矢先
とんでもないことが起きてしまいました。
ロンドン在住のリエゾン業務の相方ブライアンが木曜日に急逝。
たまたま仕事で来日していた奥さんからの電話で伝えられた
彼の突然の訃報に完全に言葉を失いました。
あまりに突然の出来事に電話越しの奥さんもパニック状態だったので
「とにかく気を確かに持って。気を付けて帰国してください」と
伝えるのが精一杯でした。
衝撃が大きい時というのは、思考が完全に止まるものです。
ボスに連絡を入れ、役員に伝達してもらうことだけは
何とか思い付きましたが、それ以外は何がどうなっているのか
今聞いた事が現実なのかさえ分からなかったです。
涙も出てこないし、自分の感情がまったく分からない……
翌日出社して方々から彼の急逝に関する質問攻めに会ううちに
少しずつ気持ちと頭の整理ができるようになりました。
約10年間、ほぼ毎日メールで連絡を取り合い
ブライアン来日時に年に1〜2度会う間柄でしたが
改めて家族のような存在だったと実感しましたね。
彼のイギリス人らしいシニカルなユーモアに何度も笑顔になったし
時差の都合でアメリカへの連絡を頼んでも嫌な顔をせずにやってくれました。
彼のおっとりとした口調は話し相手を安心させる素敵な武器でした。
頑固で、優しくて、礼儀正しくて、面倒見が良くて、お茶目。
本当に最高の仕事仲間であり、素晴らしい友人でした。
来週ロンドンで行なわれる葬儀に参列したいと思っています。
会社の社長も「無理にとは言わないが、もし行きたかったら行きなさい」と
優しく言ってくれたので、その言葉に甘えることにします。
ちゃんと「ありがとう」を伝えないと後悔するので。
でも……
失って初めて気付く有り難さは残酷ですよ、本当に。
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