Mr. Big 『what if...』



この仕事をしていると取材のために発売前の作品を聴くことが多々あります。
取材通訳といっても、質問者の言葉を訳すには実際の音を聴かないと
質問の意図やニュアンスが伝わらないため、「予習」として何度か音を聴くわけです。
きっと音楽業界の通訳・翻訳ならでは…のことでしょうね、これって。


表題のMr. Bigさんの新作『what if...』
ドラマーPat Torpeyさんの電話取材のため、取材前日は一日中聴いていました。
これ、本当に気持ちの良いアルバムです!
Mr. Big好きだけじゃなくて、ロック好きなら「もー、たまらん!」な作品です!
12月15日に日本先行発売だそうです。是非ぜひ聴いてみて下さい!!


今回のPatさんの取材、テクニカル面に焦点を当てたもので
私は久し振りに「大丈夫かなぁ?」と不安になりました(苦笑)。
対面取材ならライターさんなどが横で助け舟を出してくれるのですが
電話だと1対1なので、自分で何とか説明しないといけない……。
仲良しライターさんから届いた3ページに渡る質問表を読みながら
内心「おーい、通訳、人選ミスじゃないか?」と半ベソかいてました……。


フタを開けてみれば、とても楽しいインタビューになったのですが
それもすべてPatさんの優しさと思い遣りによるものです。Thank you, Pat!!!
更に取材の音声データを聞いた仲良しライターさんから
「素晴らしいインタビュー、ありがとう」と予想外のお褒めの言葉をもらい一安心。


Patさんと話していて、謙虚な姿勢と思い遣りって本当に素敵だな…と改めて感じました。
年齢を重ね、経験を重ねると上から目線で見る人って多いじゃないですか?
でも、どんなに歳をとっても知らないことはまだまだた〜っくさんあるわけで
それを面白いチャレンジとして捉えられる人は若々しさも保てるんだと思います。


過去に経験したことは知識として蓄積されるのですが
それを持ち出して「あっ、これはアレじゃないか」と安易に判断するのはマズいかも。
だって、その時の経験と今それを再体験するのとでは経験の質が違うんですもの。
馴染みのある物事でも今この瞬間に経験するものはすべて新しいもの。
そんなことを実感させてもらった素敵な取材だったし、素敵な作品です。
やっぱり、この仕事は楽しいな〜♡

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