TFFもいいお年よね〜

週末に偶然見つけたTears For Fearsの最近のライブ映像。



もうね、一気に1985年のコロラドの田舎町にタイムスリップしたのですが
いいお年の彼らの姿を見て「月日って残酷ね」と一瞬思いました。
とは言え、あれから35年も経てばシワシワ&白髪にもなるよな、と。
自分だって正真正銘のババアですから(笑)。

週末に途中から見てしまった『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』の一挙放送。
今更ながら校閲と校正の違いなど、ドラマを見ながらネットで検索しました。
校正は内容に関係なく、誤字脱字などの間違い探しメインで
校閲は内容や言葉の事実確認がメインと初めて知りました!

かつて雑誌の翻訳をメインにしていた頃は素材提供的な立場だったため
校正や校閲を行うことも殆どなかったのですが
近年は校正&校閲まで求められる仕事がほとんどです。

内容の事実確認という点では、原文を読みながらネット検索を行うため
翻訳前や翻訳中にある程度できているので、翻訳後に行う作業は
誤字脱字の訂正、言葉遣いや文法のチェックと訂正になります。

このドラマを見ていて、ふと思ったことが、文芸系翻訳者の場合
「赤字が入った自分の原稿を見たことがないと校正・校閲は難しいかも」
ということ。

書籍の翻訳の場合、担当編集者と共に2〜3回校閲作業を繰り返すのですが
自分の翻訳にガッツリ赤字が入った原稿を繰り返し見ているうちに
自分の欠点に気づくし、読みやすさや文章の流れについても学べます。
ほんと、他人の視点が入るって大事なんですよ〜。

ただWEB雑誌の記事翻訳に関してはスピードが求められるために
悠長に構えてもいられず、翻訳して一息つく間もなく校正して納品が常です。
本当は翻訳後に少し離れて、翌日以降に校正するのがベストなのですがね。

以前、官能小説のお他人さんの翻訳の校正があれだけ大変だったのは
担当した翻訳さんは素材提供しかしたことがないせいかも…と思いました。
その場合、編集者が校正校閲したあとの完成文と自分の翻訳文を比べても
赤字が入った原稿を見るほどのインパクトがないため、実感がわかないのですよ。

文芸系翻訳の能力を上げるためには校正校閲を覚えることも大事だと
ドラマを見て改めて感じました。

あと、ある翻訳さんが「こんな内容、誰が読むんだろう?」と思いながら
翻訳していると話していたのを聞いたあとに、その人の翻訳を読んでみたら
句読点が少なすぎて、けっこう読むのが大変なことに気付きました。

つまらない内容だと文句を言いたくなるのもわかるけど
そう思うなら「勢いのある面白い翻訳にすればいんじゃない?」と思います。

視点を少し変えるだけで楽しく仕事ができるし
それが作業のスピードアップにもつながるはずです。
ってか、これって今月のプチパラダイムシフトの一つかも(笑)。

さて7月の最終週、暑そうですが、元気いっぱい頑張りますよ〜。



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