職人発見☆



昨日は少し陽が傾いてからボロボロになったサンダルを持って
1年程前に近所にできた靴や鞄の修理を行なってくれるお店に行きました。
ソール部分を全取っ替えしてもいいと思っていたのですが
デザイン上、それは難しいことをご主人が教えてくれました。
「手立てがないわけじゃないけど、それではお金を取れない」と。


んもーっ、なんて素敵な態度♡
自分が納得できる修理にはならないからお金を貰えないと
ハッキリ仰ったんですよー! (^o^)
もちろん修理は諦めて、今年の夏でこのサンダルを履き潰すことに決定。
でも私の心は嬉しさで満たされてました。
職人らしい正直さって本当に素晴らしいです。リスペ〜クト!!


このご主人、ぱっと見はちょっと頑固で無愛想な感じなのですが
そういう人こそ、素直な態度で話し合うと最後には笑顔になるんですよ。
「暑い中、わざわざ靴を持って来てもらったのにごめんなさいね」と
それまでの表情とは違う温かい笑顔で送り出してくれました。
これからは靴と鞄の修理はこのお店に決まりです。


まな板の削り直しといい、今年は物を大事に長く使うことに目覚めた気がします。
そういう意識でいると、出会う修理の方も職人気質の方が多くなるようです。
確かに修理するよりも新しいものを買う方が安い場合もありますが
使い慣れて愛着のあるものはできるだけ長く使いたいんです。
安いものを買って、壊れたら新品に買い替えるのも一つの方法です。
それは人それぞれの考え方の違いだと思います。


この間、お仕事で仲良しバンドのレコーディングに同席したのですが
普段の彼らとは違う職人モードに新鮮な驚きを覚えました。
もの凄い細かい部分にダメ出ししながら良いものを作って行く姿勢は
プロのミュージシャンそのもの。
もちろん一介の通訳である私にはそこまで細かい部分は聞き取れないし
彼らのダメ出しに「ほ〜」と驚くばかり(笑)。
でも彼らのおかげで音楽を大切に聴くことを改めて決意しましたよ。


年を取ると自分よりも経験値の低い若い人を小馬鹿にしたり
若者の言葉に耳を傾けることを良しとしないようになると言いますが
私の場合は逆に若さゆえの根拠のない勢いだけのプライドや
負けず嫌いに起因する思い込みが徐々に消えて行ったようで
若い頃よりも物事を素直に捉えられている気がします。


昨日のブログに書いた悩みをずっと相談していた押上オカンちゃんが
「水槽の中でしか泳いだことのない魚と大海原を泳ぐ魚では
そもそもの考え方、捉え方が違う」というアドバイスをくれました。
きっと大海原を泳ぐ魚は生存競争の激しさや対峙するものの大きさゆえに
色々な面で職人になるのでしょう。
そういう職人気質を持った仲良したちに囲まれている私は果報者です!
(現在子育て中の押上オカンちゃんだって敏腕編集者ですから)


何年やってもヘナチョコ通訳・翻訳者のワタシ………
右も左も分からないまま最初から大海原にポン!と投げ込まれて早幾年。
ほんと、運だけでここまで来てしまった未熟者なのですよ。
職人レベルまで達することができるように今後も日々精進ですな。
まだまだ道のりは長いぞ〜 (^_^;)



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