踊らす? 踊らされる?

“金持ち喧嘩せず”
数日前、これ↑を聞いてストンと納得したことがありました。

意味は「喧嘩すると損ばかりで得がないことを金持ちは知っているので
人と争うことはしないというたとえ」(故事ことわざ辞典

裕福な家庭に生まれ育って自分で事業を行っているにもかかわらず
若い頃は“いちゃもんファイター”気質バリバリで
ここ数年の話題は身内の苦情だけという知り合いがいます。

当然エナジー・バンパイアゆえ、こっちの気力体力が低下しているときは
なるべく距離を置くようにしている人ですが
時には愚痴を聞いてガス抜きのお手伝いをすることがあります。

今週もそんな機会があったのですが、話を聞きながら
「どうしてこの人は身内の悪口しか言わないのかしら?」
「そんなに気に入らない従業員ならクビにすればいいのに」と
不思議に思って、しばらく考え込んじゃいました。

最初に思い付いた言葉は「お金に踊らされる金持ち」でした。

その人、何やかんや言っても、最後にはお金が絡む話に辿り着くのです。
曰く、従業員は「気に入らないけどお金を稼いでくれるから置いておく」と。
身内も「実家だと家賃を節約できるから我慢できる」と。

お金に関する損得勘定がとても上手な人で
利益を生む限りにおいては、生き方や心の清々しさも道徳も二の次です。
そのせいか、お金に踊らされているように見るわけですよ。
子供の頃から衣食住は足りているから、逆に礼節を知らないのかしら?

秋田の貧乏リンゴ農家に生まれ育った私が言うのも変ですが
お金のあるなしにかかわらず「喧嘩しない」のが一番だと思うのです。
そうしているうちに人徳を得て、それが経済的な余裕につながり
運が良ければ“お金を踊らす”富裕層になれるのかも…と思うわけです。

また、心に余裕のない人の対人関係の初動は“過剰に優しくする”のようで
それが逆に相手を優位に立たせることに何故か気づかないようで……。

「ここまでやってあげるんだから感謝しろ」と望むのは無理な話で
そんなことより、最初から適度な距離を保って態度を変えないのがベストだし
初動ミスで相手に小馬鹿にされても、それは自業自得でしょう。

誰に対しても適切な思いやりと優しさを持って接して
人によって態度を変えないことを若い頃から意識してきたおかげで
それなりに人に頼られる人間に成長したとはいえ
まだまだ人間道の修行は続くなぁと、今回、改めて思いました。
人生、奥深いッス!(笑)

さて、みなさん、良い週末をお過ごしくださいませ!



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