不幸マグネットと幸福マグネット

無意識だとは思うのですが、必要以上に自分の優位性を声高に主張する人がいます。
そういう人を見るにつけ、少し悲しくなりますね。
特に「金持ってるど〜」系の主張は、その人の本質的な品位をついつい疑ってしまう。


田舎の普通の農家の娘として生まれ育った私にとって、お金は生きて行くのに必要ではあるけど、特に固執すべきものという存在ではないので、何かにつけて「お金、お金」と言う人のメンタリティは理解できないわけですわ。
使えるお金が多いのなら多く使えばいいだけだし、少ないなら使える範囲で使えばいい。
身の丈に合った生活をすればいいだけです。
でも、変な話、金銭でしか優位性を誇示できない人というのは金銭的だけでなく、思い遣りの点でもケチだったりするんですよね。
その絶妙なアンバランスさが可笑しかったりします。


きっと優位性の誇示というのは人間が本能的に持っている生存競争で生き抜くための資質なのでしょう。
ただ、悲しいかな、金銭モノサシでしか計れない人に人は寄ってこないという暗黙の鉄則があるようで、本人は競争で勝っているつもりでも、実は誰もその人と競争なんてしていないわけです。
っていうか、RPGのように、その時々に親しくしている人を蹴落として、見下して、次のステージに進むことを繰り返しているように見えます。
そんなんじゃ、やっぱり人は寄ってこない。


この週末、そんな残念な気質を持った知り合いと飲んでいて、「この人のこの先の人生には愛情に満ち溢れた穏やかな時間は訪れないだろうな」と思ってしまいました。
昔から母が「お前は不思議と人に恵まれている」と私に言うのですが、その知り合いと飲んだ後でこれまでの人生を振り返って、不幸マグネット体質の人を出来る限り近寄せなかったためだと気付きました。
不幸マグネット体質の人の見分け方は簡単です。
初対面で無表情だったり、話している最中に笑顔が全くない人がそれに相当します。
一方、幸福マグネット体質の人は素敵な笑顔を常に浮かべています。
ほんと、何度も言いますが、「笑う門には福来る」ですよ。
笑顔の素敵さで優位性を誇示する方が幸せになれる気がします。
つーか、笑顔で生きていると、優位になるとか不利になるとかの些末なことは考えなくなると思うんですがね……。
だって、人と交わることが楽しいんですから。

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