Bass Clarinet



今日、初めて本物のバス・クラリネットを見ました。
ここ数年Sax & Brass Magazineのお仕事をしていて、数多くの有名ホーン奏者に会い、数多くのホーンを見ることができたのですが、外国人クラリネット奏者の取材は初めてでした。
とは言っても、ベーシストとして有名なマーカス・ミラーさんですが(笑)。


中学・高校時代に吹奏楽部の友達がいたので、普通サイズのクラリネットは見たことがあるのですが、バス・クラリネットを初めて間近に見て、ちょっと感動しました。
サックスやトランペット、トロンボーンとは違う、このちょいと渋めな佇まい。
これ、けっこう背が高いんです。
細身な割りに存在感バリバリにあるんですわ。
女の子が吹奏楽で演奏している大人しい感じのクラリネットとは別物の存在感。
マーカスさんのインタビューは、少し先の発売ですが、雑誌の方を楽しみにしてくださいね。

取材後に担当編集者くんと「ホーン奏者はみんな譜面が読めるんだよね〜」と言うおバカな話をしてました。
21世紀になっても「譜面? なにそれ? オレには関係ね〜よ」というロック&パンクな兄ちゃんプレイヤーに接することがけっこうある状況下で、譜面が読める(=クラシックのトレーニングを受けている)プレイヤーに会うと、受ける印象がやっぱり一味違うんですね。
その違いを言葉で説明するのは難しいのですが、強いて言えば地に足がついている。
おかげで自分の音楽知識の少なさを隠さずに話すことが出来るので、とてもラクなんですね。
私の覚束ない通訳でも理解してくれるわけですから、本当に助かってます。

単なる音楽好きの通訳でしかない私が、まあ、よく20年もこの仕事をしてこれたものだと驚くことがあります。
でも、それは「コイツは知識ないぞ」と知りつつも丁寧に説明してくれるプレイヤーやミュージシャンの心の広さと、翻訳原稿のトボケた翻訳ミスを苦笑いしながら直してくれる編集者さんたちの懐の深さのおかげです。
実はバス・クラリネットを見ていて、常に主役ではないけど独特の存在感のある編集者さんたちの姿がふっと思い浮かんだんです。
ほんと、みなさま、ありがとうございます!
これからも私のおトボケ通訳&翻訳を大きな心で笑い飛ばしてくださいね〜♪

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