忙しくなる前に

【Ado】心という名の不可解

上のAdoちゃんの新曲、歌詞を見ながら聴いて思うのが
「いつの時代も大人の入り口で、人は自分の“心”や“感情”に戸惑う」
という普遍的な事実。

でも、未成熟ながらもその戸惑いに向き合うことで人は成長するし
その先に待ち構えるさまざまな経験が少しずつ答えを与えてくれる。
戸惑いに気づき、戸惑いの意味を知ろうとすることが大事、大事。

……なんて、おばちゃんは上から目線で思うわけです(笑)。

まあ、同世代の一般的な生き方からは大幅に外れた人生なので
辛い経験もたくさんしてきたけど
それでも「人生は面白い」と思う私に言わせれば
辛さ・苦しさをいなしながら必死に「生きるが勝ち」ですよ。

そんなことを朝から考える週末ですが
一昨日からやっと書籍の翻訳に取り掛かる時間ができました。
詳細はまだ公表できないのですが、春過ぎに出版予定です。

来週から怒涛の3週間字幕翻訳プロジェクトがスタートすると
昨日の早朝に連絡が入ったので、本格的に始まる前に
他の仕事を断って、この本の翻訳に着手しました。

んで、作業し始めて気づいたのが、この本の内容は
音楽業界で培った翻訳能力と知識を思う存分発揮できるものということ。
著者の英語もとてもわかり易く、苦労したフレディ本とは大違い(笑)。
やっぱ、プロのライターさんの文章はいい!

編集担当者にとりあえず目次と序章の翻訳原稿を送ったら
「きれいな日本語で助かります」とお褒めの言葉をもらって喜びました。
なんでも、その編集者が今やっている作品の翻訳さんは
「てにをは」を省略する作文スタイルで困っているとのこと。

「そういうスタイルの翻訳者もいるのね」と少し驚いたのですが
そういうのが好きな編集者がいるからこそ(たぶん)
そのスタイルを貫いているのだろうと推測します。

また、会話を文字にする交流が当たり前の現代では
文字にする=文語ではなく、文字にする=丁寧な口語なのかも。
それなら「てにをは」の省略も少しだけ納得できます。

それを踏まえて、上のAdoちゃんの歌詞に再び目を移すと
多くの若者に支持されるアーティストが歌う楽曲だからこそ
最近の若者の言葉感覚の潜在的な傾向が浮かび上がってきます。

歌詞にはその時々の感覚や表現方法が反映されるので
私がおばちゃんになっても若い人の歌を聞く理由がここにあります。
自分とは異なる言葉感覚を知りたいし
翻訳に使う情報として蓄積したいのです。

他のことはどうでもいいくせに
殊更「言葉」だけには貪欲さを隠しきれないこの性分は
間違いなく職業病ですね(笑)。

さて、今週末は書籍翻訳を楽しみます♪



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