日本人に生まれて、まあよかった


3連休の初日である昨日から
平川祐弘著『日本人に生まれて、まあよかった』(新潮新書)を
読み始めました。
まだ読み始めたばかりですが、まえがきで心を鷲掴みにされましたわ(笑)。
私、こういう冷静で広い視野を持った人が大好物です♡

4月中旬から日中韓関係の本を8冊読了した頃に起こったのが
国をあげての大問題である集団的自衛権の行使。
平和を願う人々の反対の声が声高に上がるようになったわけです。
しかし、なんか、集団ヒステリーっぽいぞ…と感じ
そもそもヒステリックに反対する人々がこれだけ生まれた
教育的&思想的な背景って何だろう?と思い始めたんですよ。
そんなときに見つけたのが上記の書籍。

亡き父より4歳年長の平川さんは至極冷静にユーモアを交えて
「……絶滅危惧種と目される老世代の話を聴いていただくと(中略)
 そこに開陳される意見に同調はなさらずとも、そんな珍妙な見方もあるのか、
 なるほどこれは面白いと知的刺戟を受けて興ずる方はおありかと存じます」
(まえがきより)
と、おっしゃっています。
はい、ノッケから刺戟受けまくりでコーフンしてますです☆

一方的な見方だと道を見誤る恐れが大きいことは経験的に知っているので
疑問に思ったことは、ネットであれ、書籍であれ
何か取り憑かれたように知ろうとしてしまう性分で
やり始めてしまうと止まらない(苦笑)。

自分が成長過程で受けた教育の背景にある時代的な空気や
政治的な傾向というのはオトナにならないと理解できないものです。
だからこそ、今、この本を読むことが大事だと感じているわけですわ。

海外で、その文化の中で生活した経験がある私にとって
「日本人に生まれて、まあよかった」という感覚は
日本国内で日本の文化の中で外国人と仲良くしている日本人や
海外旅行で異国へ数日行っただけの日本人とは、少し違う気がします。
もちろん、自分の生活様式や文化を海外に無理やり持ち込んで生活している
トホホな日本人というのも確かにいますが……。
(そういう人に限って人種差別を受け易いようですよ〜)

1985年に日本人が2人しかいないアメリカの片田舎で生活している最中に
ある朝唐突に周囲の人の言葉が全部理解できるという経験をした後
徐々に「日本人でよかったかも」と実感し始めました。
容姿やガタイは西洋人に劣るけど、それを補う何かを持っている、と。
それ以来、西洋人コンプレックスなんぞ消えてしまいましたわ(笑)。
そんな心の変化があったおかげで西洋気触れせずに済んだのだと思います。

誰しも自分なりの意見を持って生きているはずなので
色んな考え方があるし、色んな意見を聞いた上で出てきた意見でしょう。
しかし、それを一方的に「正義」として押し付けるのは疑問です。
少なくとも、自分が持っている意見が「正義」なのかを検証することは
オトナとしての“たしなみ”かと。

世界のキナ臭さが増しています。
誰もが平和を願っていて、戦争なんて要らないと思っています。
だからこそ、自分の足下を一度見直してみて、熟考し
それから意見を構築して行くのが大切だな〜と感じていますよ。
私、間違っているのかなぁ? (^^;;



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