Make My Day law


コロラド州には通称Make My Day法という制定法があるらしいです。
これは「屋敷に押し入ってきた侵入者に対する防衛手段として
暴力を行使して、相手を死に至らしめても罪に問わない」というもの。
コロラドでは1985年あたりから施行されたらしく
一部では「license to kill」と非難されているらしいです。

今回、私の友達もこの法律を使って正当防衛を主張したのですが
5回行われた審問の後、この主張は却下されました。
被害者が生前どんなにヒドい人間であっても遺族にしてみれば
殺人犯は極悪非道な冷血人間となるわけだし
殺めること以外に被害者から逃れる方法を見つけ出せなかった
私の友達の弱さが招いた結果として、彼女には罪を償って欲しいです。

今回の一件は人生の進み方の違いをとことん考えさせられました。
環境がそうさせるのか、自身の弱さがそうさせるのか……。
悩めるティーンエイジャーとして手紙を通して色々語り合い
お互いの国や文化の違いを少しずつ理解し合ったあの頃に
こんな展開になるなんて微塵も思っていなかったわけです。

7〜8年前に彼女の家に遊びに行ったときに
大事に箱に入れられた私の手紙の束を見せてくれました。
「何度引っ越しを繰り返してもこれだけは捨てなかった」と。
私も彼女の手紙は全部大切に保管しています。

たぶん今後彼女が刑務所から出る可能性は非常に少ないでしょう。
また文通相手として友情を温め直そうと思っています。
どんなことがあっても友達でいることがどんなことなのか
身を以て実感していますよ。

ここ数年の間に友情が途切れた人たちには
どんなに付き合いが長かろうが、濃密だろうが
ここまでの想いを感じなかったことも今回実感しました。
ホント、人の縁とは面白いものです。



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