翻訳支援ツールとTOEICの土曜日

翻訳の仕事を探していると、よく見かけるのが
「Trados Studioで作業する」のようなツール指定です。

去年ある翻訳会社の指定でクラウドのMemSourceを使って
仕事をしたことがあるのですが、映画作品のシノプシス等の翻訳で
翻訳支援ツールを使っている理由が理解できなかったのを覚えています。

俳優や役名、作品名などの固有名詞の日本語表記の統一が目的と
推測できたのですが、それ以外の使いみちが不明でした。

ただ、私以前に他の書類に入っていた同じ英文を訳した人がいたようで
私が訳そうとする書類の途中に他者の翻訳が入っていたときには驚きました。
前後の文脈と合わなかったので書き換えましたが(苦笑)。

そんな状態なので、翻訳支援ツール指定の仕事は無理なのですが
どのような翻訳者がツールを使うのかがずっと気になっていました。
そこで、今日、ネットで調べてみたわけです。

そしたら、技術翻訳・産業翻訳の翻訳者がメインで使っているとのこと。
編集部の表記統一リストを参照して作業する私の翻訳とは畑違いでした。
確かに、文脈に沿わせたり、日本語らしい文章を作る文章力よりも
伝える内容に重きを置くマニュアルなどの翻訳には有効ですね。

でも、エンターテインメント系の翻訳の場合は必要ないと思います。
編集部指定の「表記一覧リスト」があれば言葉の揺れも最小限に抑えられるし
作品名・人名・役名などの固有名詞の日本語表記は
動画配信会社、映画配給会社、レコード会社のサイトで確認すればいいだけです。

そういう一手間を惜しむ人にはエンターテインメント系の翻訳は無理かも。
そもそも「楽に翻訳する」という発想自体が自分にはないし
人を楽しませる分野の翻訳が“楽を求める”のも、なにか違うと思いますわ。

そんなふうに楽を求めたら、最後にはAIに取って代わられるわけで
翻訳者の日本語力やセンスが内容の面白さを引き出すエンタメ系翻訳までもが
産業翻訳的になったら、本当に味気ない世界になりそうで怖いです。

そんなことを考えていたら悲しくなったので
本日は午後からTOEICのサイトにあるL&Rのサンプルテストをやってみました。
全問正解だったのですが、あれ、途中で集中力が途切れますね(汗)。

内容自体はフツーにつまらないし、長文を読んでから質問を見ると
「えっ? そこ?」という質問が多くて拍子抜けするし。。。
まあ、45分間(L)と75分間(R)連続で集中力を維持しないとダメらしいので
いかにして集中力を維持するのかを考えるのが私のベスト攻略法かも。

そうそう、昨日は急きょAC/DC本の著者さんとランチすることになりました。
「オージー英語はわかるかい?」と訊かれ、素直に「わからない」と答えたら
普通のわかりやすい英語で話してくれて助かりました。

ただ、出版社の廊下で編集者を待っているときに彼が到着して
初対面なのに両頬キッスの挨拶で「オージーって初対面で両方なの?」と
一瞬戸惑いました。そうなの???
誰か知っている方がいたら教えてください <(_ _)>

ちなみに、AC/DC本の発売は5月25日でほぼ決まりのようです。

今週は雨の週末のようですが
いつものように仕事もダラダラも両方しながら過ごしております。
今日はダラダラの方が多かったかも(笑)。
みなさんもよい週末を!



コメント

このブログの人気の投稿

フランスのラッパーNinhoさんがスゴい

字幕ソフトに泣かされた夜

鄧倫くんは演技がお上手!