普通の会社

70,000字翻訳納品後もほとんど休めないmikiです😅
とは言え、8日午後から脳がストライキを起こしたせいで家事で現実逃避。
いやはや、本当に疲れ切っていたんですね、マイ脳みそ🧠

でも、すでに受けている外仕事はしっかり行わないとダメなので
昨日は朝5時半起きで横浜まで通訳仕事に行ってきました。

普通の企業の海外の関係者へのインタビュー撮影時の通訳で
前日に台本っぽい書類をもらったのですが、質問が全部英訳されていました。
「インタビュアーはこんな感じの内容を質問するのね」と確認しつつ
英訳された文章が日本の受験英語っぽくて気色悪かったのです。

でー、現場に到着したのですが、台本のコピーを渡す気配ゼロの上に
私がインタビュアー的に質問を投げて、答えを通訳するとだけ指示を出され
こりゃあ昨日もらった台本みたいなやつをスマホで見ながらやるのね、と思ったら
スタッフの一人が質問表を持っていたので、お願いして1枚もらいました。

面白かったのは、私を通訳の〇〇さんとは紹介するのですが
相手(日本人も外国人も)は挨拶するだけで自分が誰かを名乗らないこと。
おかげで質問をどのように進めるのかすら打ち合わせできずにスタート。

一人目はドイツ在住のイギリス人男性で、日本語も流暢に話す人でしたが
事前に送っていた質問と違う質問をされたらしく、スタート直後に撮影ストップ。
私には意味不明な状況も、スタッフの説明後にこの男性がOKしたので再スタート。

一事が万事この調子なので、インタビュイーをリラックスさせるように努力しました。
実はインタビュイーは事前に質問をもらって、その答えを書き起こしていたので
質問が変わると対応できないようでした。

私はいつもの取材通訳通り、日本語の質問を目で確認して英訳していたのですが
一つの質問に2〜3問を詰め込んでいたので「あらら〜」と思いながら
日本語の質問内容の要点を抽出して、私の言葉で投げかけて
書き起こした答えではなく、その人の言葉での答えを引き出そうとしたわけです。

その方が絶対的に説得力があるし
何よりもすでに答えを考えているので、答えの要点は精査されているわけで
あとは彼・彼女の言葉でそれを説明すればいいだけ。

今日も午後から同じ仕事をしに横浜まで行くのですが
昨日、件のイギリス人男性が質問の英訳を書き直していたので
私が会場を出る前に「one question at a time」にしてくれと彼に頼みました。
その質問リストをもらえると思うので昨日よりも少しは上手く行くと思います。

これまでミュージシャン相手に何万回という取材通訳をやってきて
意識しないで行っていたことが、実は特殊だったと今回気づきました。
現場にいる全員がプロとしてしっかり仕事をしていたこと。
それが普通の会社では案外ちゃんと行われていないこと。
そのくせ空気を読めとばかりに、指示はしないのに思い通りにしようとすること。

そんな状況を他人事のように見ていて思ったのは
普通の日本人に一番足りないのは柔軟性じゃないのかなぁ、と。
こんなことを言う私自身もまだまだ柔軟性は足りませんが。

ただ、大きな企業だと「こうしなければいけない」に囚われていて
よ〜く考えたら分かることにまったく気付かない。
だから相手に譲歩を求める結果となるわけで、そのダメさにも気付かない。

初めて会う人を紹介されても自分は名乗らないことも
仕事をしっかり遂行するための事前の短い打ち合わせを行わないことも
彼らにとっては当たり前の状況のようで、軽い衝撃を受けました。

結局、相手が誰であれ、どんなに忙しい状況であれ
人を大切にするという意識のあるなしが居心地と仕事の良し悪しを左右します。
一歩下がって、相手の立場で同じ物事を見る時間を少し作ると
違った視点を得られるので、もっと良い状況を導き出せるはずです。

普段はあまり接することのない普通の会社にいる人たちと仕事をしたことで
私としては面白い発見があったので、これはこれで良かったかも🙂
昨日の質問リストがどう変化したか興味津々なので
今日はそれを楽しみに仕事に行ってきま〜す♪

あ、そうだ、今日帰宅してから見るためにこの動画を貼っつけておきますw




みなさんは三連休最後の日をお楽しみくださいませ。



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