安心安定の通訳さん

( NHK NEWS WEB より) 昨日、一仕事終えて、遅い昼食をとっていたとき テレビで拉致被害者家族とトランプ大統領、安倍首相の面談が ライブ放送されていました。 職業柄、後ろで通訳されているお二人にどうしても意識が行ってしまうのですが 安倍首相の後ろにいた方は本当にお上手で、めっちゃ安心して見ていました。 上の写真ではトランプさんの左側のメガネ男子が日本側通訳さん(日→英)で 右の見切れている丸刈り男子が米国側通訳さん(英→日)です。 トランプ大統領の後ろの方もお上手なのですが 一発目の肝心な部分で日本語表現を間違えて、ちょっと残念でした。 「それ、後ろに否定形しか来ない言葉遣いだから」と思わず苦笑いしてました。 さすがに安倍さんもトランプさんも、通訳を介して話すことに慣れています。 一方、家族会の代表として発言された方の一人は慣れていないようで 言いたいことをずーっと話し続けていました。 安倍さんの後ろでメモをしているであろう通訳さんに(画面には映らない) 思わず「頑張れ!」と呟いていました、私。 こういう場合には、事前に発言内容が精査されていると予想されるのですが それでもちゃんと通訳するにはメモは必須ですからね。 通訳を介して話をする場合には、できるだけ短い発言にして ちょこちょこ通訳を入れるのが、話のリズムが狂いにくい上に 自分の発言内容を記憶しつつ次につなげられるベストな方法です。 通訳にとっても一番ストレスの少ないやり方とも言えます。 あと、新皇后さまが通訳を介さずにトランプ大統領夫妻と英語で会話されたこと。 ネット上ですごいとか、よく英語力を維持したとか言われているらしいですが 十代半ばから英語圏で生活し、そこの大学に進学して卒業した方ですよ。 何年か使わないと忘れる程度の語学力のわけがないじゃないですか! それこそ、前出のメガネ男子通訳さんと同じ省庁にいた方ですからね。 先週土曜日は1年前に知り合った違う業界の翻訳さんと再会したのですが 彼女は外国語話者が翻訳通訳を生業とするときの意識改革も必要だが それよりも外国語を話せない人たちの意識改革が必要と言っていました。 特に外国語を話せない人が外国語教育に携わると 非常に保守的になり、環境や教え方の向上が期待...