迷いが吹っ切れた

ピーナッツくん - TwinTurbo (Official Music Video)

先週末2日間、完全にダラダラしました。
がー、しかし、若干の疲れは残っていたらしく
今週は夕食後にはカウチで寝落ちの夜が続きました。
まあね、あれだけ長時間労働を続けたので仕方なし。

今週はIT系の翻訳とMTPEばかりやっていました。
先月の文芸もののMTPEと比べるとあまりの楽さに
翻訳会社の担当さんに「もっと仕事くれ〜」とおねだり(笑)。
ほんと、実務系の内容と機械翻訳は相性バッチグーです。

とは言え、今週ずっとIT系の内容ばかりやっていて
文芸翻訳をやりたい気持ちが強くなってきました。
やはりこっちの翻訳が自分のホームだ、と。

それも既存の人力翻訳ではなく
文芸MTPEをもっと推し進めたいのです。

機械翻訳(MT)のメリットは人力翻訳よりも翻訳時間が短いこと。
処理能力では人力が絶対に負けます。

ただ、定型文が多い実務系のMTとは異なり
文芸系はオリジナル文のカラーを反映させながら
読者をワクワクさせる流れを作らないといけないわけです。

これが機械さんにはまだ無理なんです。
AI搭載であっても、しょせん統計学的に訳語を選ぶだけ。
1つの言葉に複数の訳語があれば、ランダムに散らすわけですよ。

つまり、ここが翻訳者としての能力の見せ所というわけです。
オリジナル文を読んだ自分の解釈に最も近い言葉を選べるのは
人力で翻訳する翻訳者だけですから。

ちまたの文芸翻訳者さんは
自分の翻訳に自信を持っている方が多いらしく
もっと良い文章にしたい編集者が書き換えるのを嫌がるそうです。

実は、私は自分の翻訳に対する固執というのがほぼ皆無。
逆に編集者に書き換えてもらったほうが良いとすら思います。
だって、第三者の目って絶対的に必要ですもの。

実際に、一度翻訳作業を終えて自分の手を離れると
自分が翻訳したものをすっかり忘れ去り
最終的に出来上がった文章は完全な読者目線で読む傾向があります。

その中に「これ、良いじゃない」と思う表現が出てくると
「編集者の書き換えだろうな、じゃあ、元はなんだろう」と
自分の翻訳原稿を確認するのですが
それが編集者の書き換えじゃないと驚くんですよ。

きっと、そんな気質だからこそ
文芸翻訳のMTPEを進化させたいと素直に思うのでしょう。
今後はその仕事をメインにして行きたいと願っています。

人力翻訳にもメリットはたくさんありますが
機械翻訳が主流になってきている今、MTPEが進化すれば
翻訳書籍を市場に出すスピードもアップするので
出版社としても文芸翻訳に取り入れるメリットが多いはずです。

実務翻訳を始めてから自分のアンカーをどこに置くのか
フラフラ迷っていましたが、やっとその場所を見つけました。
逆に、実務翻訳を経験し、MTPEを経験したおかげで
今ここに到達したので、これまでのフラフラも必然だったのでしょう。

3〜4年前に「1つの作品を多言語で一気に出したい」と願っていて
自分ひとりではどこから始めていいやら分からなかったのですが
ここに来て、形は違えど、その夢に一歩近づいたのも嬉しいです。

今年は春以降、本当に辛い時期を過ごしていましたが
やっと人生が回り始めました。ああ、ホッと一安心です。




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